アオジタトカゲに興味のある方なら聞いたことあるのではないでしょうか?
それは・・・アオジタトカゲ紫外線ライト不要説
一般的に、飼育本などに書いてあるアオジタトカゲの飼育方法としては、紫外線が必要とされている場合が多いです。
一方、「紫外線は必要がない。」という声がちらほらと出てきています。
そのソースの多くはぼんやりした回答であったり、Twtterなどといった発言の真実が明確ではない所からが多く、本当に紫外線なしでいけるのか?という不安が残ると思います。
そこで、この記事ではそのぼんやりしたソースを明確にするべく、自身の飼育経験を元に紫外線不要設を説いていきたいと思います。
うちで飼っているアオジタトカゲ
下はベビーの時
まず、うちで飼っているアオジタトカゲですが、メラウケアオジタトカゲという種を飼育しています。
インドネシア系のアオジタで高温多湿な環境に生息している種です。
俗にいう多湿系アオジタってやつですね。
購入したのは、2019年7月にベビーのCB個体としてお迎え。
1年と少し飼育している状態です。
飼育環境
無印の衣装ケースをケージにして、飼育しています。
温度は部屋全体を28°キープ。湿度は夏場は気候に任せて、冬場は適度な霧吹きを行う程度です。
冬場はパネルヒーターを敷いて、温度勾配を作っています。
夏場は暑いので使用していません。
紫外線事情
購入してから紫外線はほぼ当てていない状態です。
まず、紫外線ランプはケージにつけていません。
つまり、日常は紫外線は当てずに飼育していることになります。
しかし、全く当てていないわけではありません。
週に1回だけ晴れた日に15分程度外に出して、直射日光に当てています。(2週間に1回とかの時もあります。)
今のところ、その程度の紫外線量で問題なく飼育は出来ています。
ベビーからアダルトまで成長して、1年問題なく育っているので、紫外線はあまり必要がないことが実体験から証明できたかなと思います。
まだ1年なので、今後この飼育方法で問題なく飼育出来るか確認していこうと思います。
余談ですが、冬場に関しては、昨年1回も紫外線に当てることはありませんでした。
そもそも、なぜ紫外線と言われているのか
なぜ、特定の昼行性爬虫類に紫外線が必要とされているのか。
それは骨を形成するために必要だからです。
骨を作るのに、カルシウムを使用しますが、そのカルシウムを身体に吸収するためには、ビタミンD3が必要とされています。
ところが、草食系の爬虫類は食べ物からビタミンD3摂取することができないので、紫外線を使用して、ビタミンD3を体内で生成します。
フトアゴヒゲトカゲやトカオアガマがそれに該当しますね。
一方、肉食性、雑食性のトカゲは食べ物からビタミンD3をある程度摂取することが出来ます。要は肉にビタミンD3が含まれているという事でしょう。
情報元:上野動物園
よって、アオジタトカゲは雑食性なので、ビタミンD3を食べ物から摂取できていると言う理論になりますね。
果たして、この理論が本当かどうかについては、私は動物科学者ではないので分かりませんが、今のところ、経験則からこの情報は正しいと考えることができると思います。
肉食系のトカゲは食べ物からビタミンD3を摂取できるなら、オオトカゲなども紫外線は必要ではないのか?と疑問に思いましたが、オオトカゲは私の専門外なので、疑問を持っておくだけにしておきます。
今後の飼育方法について
紫外線をほぼ当てずに、健康に飼育することが出来ているので、紫外線は週に1回野外で少しだけ浴びせるスタイルは変えずに行きたいと思っています。
しかし、冬場は紫外線ライトを購入して、週1回だけ屋内で浴びせることにしたいと思います。
去年は1回も冬場に紫外線を浴びせなかったのですが、それはちょっとよろしく無いかなと思ったので・・
まとめ
あくまでも紫外線不要飼育はまだまだ確立されていない所があるので、実施は自己責任でお願い致します。
さらに、種類によっては紫外線が必要な可能性もあります。
例えば、キタアオジタトカゲを筆頭としたオーストラリア産のアオジタですね。
インドネシア産の多湿系アオジタは恐らく紫外線は不要だともいますが、キタは分かりませんね。
では。