こんにちは、ユーレプタイルズです!
今日は、ボールパイソン(別名ロイヤルパイソン:ボールニシキヘビ)の飼育に必要な知識や飼育方法・飼育環境についてなどを紹介したいと思います。
今日の記事は、初めてボールパイソンを飼おうかな?と思っている方や、
ヘビ以外の爬虫類を飼っていて次に飼う生体を悩んでいる人にオススメとなっております。
前回、ボールパイソンの飼育に必要な物品についても記事にしているので、そちらも参考にしてもらえたらと思います。
目次
ボールパイソンとは
ボールパイソンはニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類されるヘビで、野生下ではアフリカ大陸に生息しています。
基本的には夜行性の生物で、日中は巣穴などに潜んでいる事が多いようです。
危険を察知するとボールのように丸まる習性から、この名前が付きました。
成体になると全長約1.5m前後、体重約1.5㎏前後まで成長してくれますので、自宅で飼育する場合のケージなどは比較的大き目なものを用意する必要がある事がわかりますね。
ボールパイソンの飼育
ボールパイソンの餌
餌の種類
ボールパイソンの主食はマウスやラットです。生体の成長に合わせて、マウスの大きさや給餌の頻度を変えていきましょう。
間違っても野生のマウスを与えたりはしないでくださいね。
ボールパイソンや、その他の爬虫類に限らず、餌は人工飼育の清潔なものを選択してください。病気の原因になります。
餌の大きさ
マウスやラットを見ると、ボールパイソンの体幹と比較し、餌のほうが大きく感じる事も多いかと思いますが、その感覚を頼りに小さ目の餌を与えるのはボールパイソンのためになりません。
ではどの程度の大きさの餌を用意するべきかと言うと、
ボールパイソンの頭部と同じくらいのサイズの頭部を持つマウスやラットが良いとされています。
飲み込めるのか・消化できるのかなど心配になるかもしれませんが、ボールパイソンの口は思ったよりも大きく開きますし、餌を飲み込みだしたら体幹も伸縮します。
餌の頻度
給餌の頻度は幼体では週に2回程度、成体であれば週1回程度が良いとされています。
1回の給餌で、その個体に合ったサイズのマウスやラットを1~2匹程度与えてください。
ラットの方が体形が大きく栄養も豊富といわれています。
野生のボールパイソンは、生息地域の環境の変化により数カ月程度餌を食べない事があるヘビです。
そのため、飼育下のボールパイソンでも比較的長期間餌を食べない事もありますので、10日~2カ月程度の拒食があったとしても、すぐに生命維持に直結するわけではありません。(もちろん拒食はない方がよいですが)
餌を食べず、どんどん痩せていくという状況でない限りは、そこまでシビアに考えなくてもよいと思います。
ケージ内の温度や湿度
温度設定
上記の餌の頻度の欄で、餌を食べなくなる事があると書きましたが、その原因は温度や湿度の低下によるものの事が多いです。
ボールパイソンのケージ内温度は、30度前後を保つ必要があります。25度以下は寒すぎますので、それ以下にはならないよう注意してください。
私は爬虫類のケージ内温度を保つために、爬虫類の飼育部屋全体をエアコンを使用して温めるようにしていますが、生活環境等によってはそれが難しい人もいるかと思います。
その時は暖突などの、ケース自体を温める事ができるような製品を使用するのがおすすめです。
保温球などはボールパイソンが巻き付いて火傷をする可能性もあるので、今回はあまりオススメできません。
また、ケージ内の温度は場所によって少し変化がある方がよいです。
変化のあるケージない温度の中で、ボールパイソンが好きな温度を選択できるように、ケージの下半分程度にはパネルヒーターを設置しましょう。
温度が低いと餌の消化もしづらくなってしまい、全体的な不調の原因となる可能性があるので、しっかりと管理してもらえたらと思います!
湿度設定
湿度もあまり低いと、ボールパイソンの体調が悪くなってしまいます。
アフリカと聞くと、乾燥しているイメージもあるかもしれませんが、ボールパイソンは60~70度と高湿度での飼育が推奨されています。
夏の湿度管理はそこまで大変ではないかもしれませんが、冬はこまめな霧吹き・多めの水分設置などで湿度を上げ、それでも湿度60度以上に達しない場合は加湿器なども使用しましょう。
床材を湿らせるのは湿度管理には良いですが、カビや細菌の発生原因になり病気を引き起こす可能性もありますので、床材の清潔さについても注意してくださいね。
加湿器を使用する場合は、中にいれる水は無香料無着色の水にしてください。
水分補給
ボールパイソンに対する水分は、ケージ内に水用の容器を置いておくと、そこから勝手に飲水してくれます。
水容器はその中に浸かって過ごしたりする事もあるので、全身が入るサイズの、大き目の物を用意してあげる必要があります。
飲水用として置いてあるつもりでも、その中にフンをする個体も居ます。
水や容器が不潔になると、飲水も出来なくなり、細菌感染の原因になりかねないので、常に清潔にしておくことを心がけてください。
ケージ内の清掃
他のヘビと違って比較的温厚なボールパイソンは、ケージの清掃もしやすいヘビです。
床材をチップ系の物にしている場合は、汚れた部分+αをすくう事でフン等の清掃が終了しますが、見えない汚れもある可能性があり、そこから細菌やカビが発生する可能性もあるので、2週~1カ月に1回程度は全体の床材を交換するのが良いかと思います。
ペットシーツなどであれば、その都度全面を交換してあげれると思いますので、それで良いでしょう。
その他
餌を与える時にピンセット等を使用すると思いますが、この時は木製のピンセットがオススメです。
木製ピンセットは先端が鋭利でなく、当たってもケガをしないところが良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
ボールパイソンは元気に育てることができると大きく成長してくれますし、モルフ(種類の事)も多く、ボールパイソン愛好家も多いです。
各々の注意点に留意しながら、飼育してもらえたらと思います!
丸まった姿が可愛いボールパイソン、是非飼育してみてくださいね。
では。