こんにちは、Youreptilesです。
今回は、爬虫類の生餌といえばコレ!といっても過言ではない、
『ヨーロッパイエコオロギの繁殖方法』
について説明していこうと思います!
・生餌を繁殖させてみたい
・安く生餌を手に入れたい
・コオロギを繁殖させたいけれどどうしたらいいかわからない
などなど、コオロギ繁殖に対して疑問を持っている方に必見の記事となっています。
※この記事では以降コオロギの画像は出てきませんので安心してください。
目次
ヨーロッパイエコオロギについて
ヨーロッパイエコオロギってどんな生き物?
ヨーロッパイエコオロギ(以下イエコ)は、バッタ目 コオロギ科 に属する昆虫の一種です。
コオロギにはイエコの他にもいろいろな種類がありますが、今回はイエコ視点を当てて説明をしていきたいと思っています。
もちろんコオロギなので飛んだり跳ねたりしますし、鳴いたりもします。それでも爬虫類に限らず、色々な生物の餌として長年愛されている昆虫です。
ヨーロッパイエコオロギが生餌にオススメな理由
イエコが爬虫類の生餌としてオススメな理由は、
・安価で手に入る
・ペットショップやネットに多く流通している
・栄養価が高い
・他のコオロギと比較し扱いやすい・飼育しやすい
などがあります。
特に、他のコオロギと比較して扱いやすいという点について、生餌として流通しているフタホシコオロギというコオロギと比べても、イエコの方が顎の力が弱く、がうるさくなく、においも少ないなど、爬虫類に与える事や繁殖させる事を考えた時に、イエコが適していると考えられるのです。
ヨーロッパイエコオロギを育ててみよう!
ヨーロッパイエコオロギ繁殖の必要物品
イエコを繁殖させるために最低限必要なものは以下になります。
・ケージ
・シェルター
・餌皿
・イエコの餌
・水入れ
・産卵用のタッパー、キッチンペーパー
それでは、それぞれについて説明していこうと思います!
ケージ
イエコのケージは、いまから用意するという人は大き目で、高さがあり、通気性の良いものを購入してください。
筆者はイエコ繁殖時は虫かごを何個か用意してスペースが保たれるようにしていたので、大きいケージを置く場所がないという人であれば、小さいケージを繁殖ペースに応じて増やしていき、過密しないようにするのでも良いと思います。
小さいケージで繁殖を続け、過密となってしまう事で共食いの原因になるので注意してください。
また、高さがあるケージについては、イエコはジャンプする生き物なので、低いと飛び出す可能性がありますし、イエコ自身もストレスなので、虫かごくらいの高さはあるものにしてくださいね。
シェルター
シェルターは、爬虫類ようのしっかりしたシェルターのようなものではなく、卵トレーなどで問題ないです。
卵トレーをケージの半分程度は隠れる範囲に敷いてください。
他の生餌のシェルターにも使えるので、何枚か持っておいても困ることはないと思います。
餌皿
餌皿は100均などで買える、高さの低い小さめのタッパーなどが良いです。
どうしても用意できなければ、最悪省いても良いアイテムかなと思いますが、あったほうが掃除がしやすいです。
イエコが食べなかった餌を何日もそのままにする事で、ダニやコバエなどの害虫の発生原因になるので、餌を数日置いておいて食べていないものは、回収しましょう。
イエコの餌
コオロギは、コオロギ専用餌が売ってあります。
他に動物性たんぱく質がとれる餌として、筆者は金魚の餌を与えていました。ほかにも亀の餌なども食べてくれるようです。この辺は100均にも売っているので、購入しやすくて良いですね。
また、植物性の餌だと野菜や果物を与える事ができます。これらはあえて餌専用に購入しなくても、料理で余ったくずを与えるので大丈夫です。
野菜や果物であれば水分補給もできますね。
水入れ
コオロギは常時水分補給ができるようにしておくが良いのですが、一日に何度も霧吹きをするのは難しいと思いますし、かといって容器に直接水を張って置いておくと、おぼれてしまう可能性があります。
筆者は5×5cm程度の水入れに、ガーゼを詰め込んで、そのガーゼを常に濡らしておくという方法で水やりをしていました。これはスドーの水入れが家にたくさんあったためそれを使用したのですが、もし何もないという方であれば、これがオススメです。
青い紐の部分が、常に湿っている事でそこから給水ができるという商品です。
産卵用のタッパー・キッチンペーパー
イエコは産卵床が必要になります。
タッパーは100均などで買える、高さの低い適当なタッパーでOKです。
また、床が湿っていないと産卵床として機能しませんので、そこに濡れたキッチンペーパーを敷き詰めておいてください。
繁殖環境
イエコは、20~30度程度の気温で繁殖させる事ができます。
湿度は、夏場の湿度をそのままにしていると、高湿度すぎて死んでしまう可能性があります。ケージの所で通気性の良いものをオススメしたのもこの理由です。
筆者は夏は部屋の湿度が70~80%程度まで上昇していたので、60%以下程度まで下げるために除湿器を稼働させていました。
扇風機などを使って除湿するのも良いかもしれません。とにかく高湿度であれば死ぬ可能性があると知っておいてください。
ケージの掃除方法
掃除は、害虫の繁殖を防ぎ、臭いも減少させる効果があるので、少なくても2週間に1回程度は掃除をしましょう。
掃除方法は、
①シェルター・産卵床・餌皿・水入れなどを取り出す
②ケージとは別のケース(蓋つきのもの)を用意しコオロギを移す
③ケージのなかの糞や餌のカスなどを捨てる・ケージを洗って乾かす
この手順で行えます。
卵トレーが破れていたり嚙みちぎられていたりした場合は新しいものに交換しましょう。
ケージが濡れたままの状態で、シェルターや他の物品を戻すと、湿度が上がる原因になるので、ケージは拭くか乾かすかしたところで生体と物品を戻しましょう。
ヨーロッパイエコオロギ繁殖の注意点
脱走させない
イエコは飛びますし、動きも俊敏なので、気を付けていないと脱走してしまう可能性があります。脱走してもすぐに捕まえる事ができたらいいのですが、脱走したまま見失ってしまったら、部屋の中で繁殖してしまう事も考えられるので、とにかく脱走させない事が大事です。
鳴き声がうるさい
イエコは、他のコオロギと比べるとまだ声は小さい方ですが、やはり鳴きます。
自分の寝室とは分けて飼育する事をオススメします。
餌や水を切らさない
餌や水が切れると早死にしたり、共食いに繋がったりします。水は他の生餌と比較しても切らさないことを特に注意しておく必要があります。
また、しっかり餌を与えているイエコのほうが、もちろん栄養素も高くなるので、餌もしっかり与えましょう。
野生のコオロギを混ぜない
野生でコオロギをみかける事がたまにありますが、絶対に爬虫類に与えてはいけませんし、繁殖用のコオロギと混ぜてもいけません。
野生のコオロギは寄生虫を持っている可能性があるためです、絶対にやめてくださいね。
害虫が発生するリスクがある
これはどの生餌繁殖にも伴ってくるリスクなのですが、ダニやコバエが発生する可能性があります。
こまめな掃除・餌をおきっぱなしにしない・ケースを清潔にしておくなど、予防方法はありますが、それでも害虫は家に居るものなので、大量発生させてしまう事もあるかもしれません。
害虫が発生してしまっても、早く気付けるとそれだけ簡単に駆除できますので、日々生餌の繁殖ケースは覗くようにしておくと良いですね。