こんにちは、ユーレプタイルズです!
この記事では、これからギリシャリクガメをお迎えしようと考えている方、飼い方が分からなくて困っている方へ向けた記事となっています!
ギリシャリクガメとは?
ギリシャリクガメはヨーロッパ南西部や北アフリカに広く分布しており、生息地ごとに亜種がたくさん存在しています。例:キレナイカギリシャリクガメ(リビア北東部)
亜種が非常に多く存在しており、見た目からどこの分布かを特定することは困難とされています。
名前の由来は甲羅の模様がギリシャ織物に似ていることから、ギリシャリクガメと命名されています。
ペットとしては非常にポピュラーで、体長が20cm〜30cm程度までしか大きくならないことから、初心者でも飼育が容易なリクガメとして有名です。
基本的にリクガメの多くは巨大化する種類が多いので、「小さい」という点は飼育のハードルが一気に下がりますね。
ギリシャリクガメの飼育方法
ギリシャリクガメの餌
与える餌について
ギリシャリクガメは草食性なので、野菜や果物を好物として食べます。
飼育下ではリクガメフードを与えるのが1番ベストだと思います。
リクガメフードはリクガメに栄養素をバランスよく配合させた人工飼料なので、餌として非常におすすめです。
しかもドライフードタイプなので、保存がしやすく楽チンです。
たまに生の野菜や果実を副菜感覚で与えると良いでしょう。
餌の頻度
ギリシャリクガメは基本的に毎日餌を与えます。
ベビーかヤングは1日に2,3回に分けて与えても良いでしょう。
リクガメは毎日餌を与える必要があるので、「飽き」が来ないように注意する必要があります。
もし餌を食べなくなった?と思ったら、拒食や病気を疑う前に餌の種類を変えてみると良いかもしれません。
ケージ内の温度や湿度
温度設定
ケージ全体温度は28度〜32度程度がベストです。
そして、ケージの1部だけ温度を35度〜38度くらい保っている場所を作ります。
これをホットスポットと呼びます。紫外線ランプを照射している場所をホットスポットにすると良いでしょう。
ホットスポットには、紫外線ライトとバスキングランプを併用して使います。これについては後ほど詳しく記載します。
湿度設定
湿度は40〜50%に保つようにしましょう。
ギリシャリクガメは乾燥地帯に生息している乾燥リクガメなので、湿度低めを好みます。
日本は夏場、梅雨時は湿度がかなり上がるので、床材の吸水性の低いを使ったり、部屋全体をエアコンのドライ設定にするなどといった対策が必要です。
水分補給
水は基本的に常にケージ内にある状態を作っておきます。
こうすることでリクガメが好きなときに水を飲みます。
そして、水分は毎日新しい水に入れ替えましょう。
ケージ内の清掃
ギリシャリクガメのケージ内の掃除については、定期的に糞尿を取り除いてあげましょう。
おそらくギリシャリクガメを飼育する場合、床材はヤシガラや砂系を使用すると思いますので、糞尿をするたびに床材を取り換えることは非常に困難だと思います。
よって、糞尿をする度にふるいやスコップなどを使用して糞がついた床材を取り除いであげましょう。
そして、定期的に(1ヶ月や2週間)に1回程度床材を全部交換すると良いと思います。
ギリシャリクガメ飼育に必要なアイテム
ケージ
ケージはかなり大きめのものを用意してあげる必要があります。
甲長に対して5倍程度の長さのあるケージを用意してあげましょう。例えば、甲長が10cmなら長さ50cmのケージです。※あくまでも目安です。現実的に用意できる可能な限りの大きさのケージを用意しましょう。
筆者がおすすめするケージは以下の通り。
GEX グラステラリウム
このケージは爬虫類のために設計された最強のケージです。
空気の循環による温度湿度調整、観音開きによる爬虫類へのストレス軽減、デザイン性など良い点目白押しです。
他の記事でも散々紹介させてもらっていますが、
これを買っておけば間違い無いです。
ただしデメリットは価格とケージが重い点などがありますが、そんなことはデメリットは消えてしまうほど、メリットの方が上回ります。
おすすめです。
トロ舟・プラ舟
トロ舟・プラ舟と呼ばれるプラスチックの大きな入れ物です。
よく園芸やメダカの飼育で使用されているのを見かけますね。
これがリクガメの飼育にぴったりなんです。
リクガメは壁を登ることもないので、このようなプラ舟でも問題なく飼育できます。
ただし、必ず壁を乗り越えないとは限らないので、生体のサイズとプラ舟の高さをしっかりと観察して「脱走しない」ことを確認してから購入しましょう。
またプラ舟のメリットは安さです。
幅90cmサイズでも1,500円〜3,000円程度で入手することができます。
コスパ最強です。
デメリットはガラスケージとかと比較すると、デザイン性に欠ける点ですね。
照明器具
照明器具はギリシャリクガメの飼育に絶対に欠かせないアイテムです。ギリシャリクガメの命に関わるほど重要です!
必要な照明器具は以下の2種類です。
・紫外線ライト
・バスキングライト
それぞれ説明していきます。
紫外線ライト
紫外線ライトは絶対に必要です!すべての飼育アイテムの中で1番必要と言えます。
なぜなら、ギリシャリクガメは紫外線を浴びることで骨や甲羅を形成します。
紫外線なしで飼育すれば確実に命を落とすことになるでしょう。
それくらい重要です!!
必ず以下のような紫外線ライトをつけてあげましょう。
※実は紫外線ライトは消耗品です。使用し続けていると段々紫外線量が減ってきます。
紫外線量が減ってくるタイミングで買い替えする必要があります。
しかし、紫外線が減ってきたことをどうやって確認するのかわかりませんよね。
こういったUVチェッカーで確認できるので大丈夫です。
また紫外線ライトの電球だけでは使えないので、スタンドも一緒に購入しましょう。
紫外線ライトにつけるスタンドはカバーがついているタイプがおすすめです。
紫外線ライトが飼育者の目に入らないので、目に優しいです。
バスキングライト
バスキングライトは、ケージ内の一部に高い温度のある場所を作り出すことができるライトです。簡単に言えば、擬似太陽のようなものです。
照射場所は紫外線ライトと合わせるように使用することをお勧めします。
ケージ内にバスキングスポットを作成することで、そこリクガメが集まってきて日光浴をする姿を観察することができます。
バスキングスポットはワット数によって熱さがことなります。
ワット数が高ければ高いほどライトは熱くなります。
ケージのサイズによってワット数は考えましょう。
小さなケージで高いワット数のバスキングライトを使用すると、ケージ内が蒸し風呂状態になりますので、ご注意ください。
あくまでも参考ですが、ケージサイズごとでおすすめのワット数のバスキングライトを紹介します。
■ケージサイズ30cm〜45cmにおすすめのバスキングライト
■ケージサイズ60cmにおすすめのバスキングライト
■ケージサイズ90cmにおすすめのバスキングライト
またバスキングライトも紫外線ライトと同様に取り付けスタンドも一緒に購入しましょう。
バスキングライトのスタンドはカバーなしでも問題ありません。
サーモスタッド
サーモスタッドとは、ケージ内温度を常に一定に保ってくれるアイテムです。
例えば、ケージ内温度を常に28度にしたいなーと思っても、朝昼夜と外気の温度は変わってきますよね。なので、いくらバスキングライトなどがケージ内にあったとしても28度を下回ったり、28度を超えたり温度設定を一定にすることは不可能に近いと思います。
しかし、サーモスタッドの設定温度を28度に設定すると、サーモスタッドが自動で温度を察知し、バスキングライトやその他の保温器具を自動で消したり点けたりコントロールするし、設定した温度をずっと保つことができます。
まさに神アイテム!
紫外線ライトに次ぐ、必ず必要なアイテムです。
床材
ギリシャリクガメ飼育において床材は非常に難しいポイントです。
何が難しいかというと、正解の床材が販売されていないという点ですね。
いくつかメジャーな床材をあげますが、ヤシガラ、赤玉土、カルシウムサンド、ペットシーツ、新聞紙などです。
まだまだたくさんの種類の床材が存在しており、そのすべてが一長一短です。
よって、どれが良くてどれが悪いの判断がしにくく、且つリクガメの種類によって適切な床材は異なるので、床材選びは非常に難しいです。
このようなことから、ここでどれが正解かははっきりと述べることができませんが、一般的にリクガメに使用されている床材はヤシガラです。
ただし、ヤシガラ1つだけだと湿度管理が難しくなる可能性があるので、他の土とブレンドしたり、2種類の床材をケージ内に入れるなどをして工夫する必要があるかもしれません。
ひとまずヤシガラを導入して、飼育していく中で試行錯誤していくのがおすすめです!
シェルター
リクガメが隠れる場所を用意してあげましょう。
おすすめは以下のような高さのあるシェルターです。
リクガメの甲羅の高さを測って、サイズのあったシェルターを選んであげます。
その他アイテム
岩場
リクガメが日光浴おするポイントに岩場を置いてあげるとよいです。
バスキングライトにより、岩場の温度が上昇し、体を温める役割にもなります。
そして、1番の理由は岩場を使ってリクガメが爪研ぎをすることです。
地味ですが重要なアイテムなので導入してあげましょう。
餌を入れる皿
リクガメに餌を与えるときは餌皿に入れて与えることをおすすめします。
なぜなら、直接餌を地面に置いて与えた場合、餌と一緒に床材を誤飲してしまう可能性があるからです。
万が一、床材を誤飲してしまうと、腸閉塞などのなってほしくない病気になる可能性があるので注意。
餌入れはたくさんの種類が存在するので、リクガメにあったものを試行錯誤していけば良いと思います。
筆者おすすめの餌入れは水入れとしても使うことができる多機能ステンレスの餌皿です。
水を入れる皿
水を入れるお皿も必要です。
水入れもたくさんの種類が存在します。
100均とかで買える適当な入れ物でもOKですが、
その際はリクガメが水入れを倒して、床がびしょ濡れにならないようなものを選ぶと良いでしょう。
ベストなのは爬虫類専用のものですね。
まとめ
いかがでしたか?
ギリシャリクガメの基本的な飼育方法と必要なアイテムは理解頂けたと思います。
リクガメの飼育は非常に奥が深いので、飼育する上でいろんな試行錯誤をして、お迎えしたリクガメを大切に飼育していってくださいね。
では。