こんにちは、ユーレプタイルズです!
この記事では、よく森や草むらで見かけるニホンカナヘビの飼育方法について紹介します。
ニホンカナヘビを捕まえたけど、どうやって飼育したら良いかわからない・・。これからニホンカナヘビを飼育したい!と考えている方へ向けた記事となっています!
では早速、飼育方法を解説していきます!
目次
ニホンカナヘビとは?
まずは簡単にニホンカナヘビとは一体どんな生き物なのかを説明したいと思います。
ニホンカナヘビは日本全国に生息しており、草むらや森にいくと高確率で遭遇する身近なトカゲです。
大きさは成体で15cm前後で身体は細く、とても動きがすばしっこいのが特徴です。
なので見つけてもなかなか捕まえるのが難しいです。
また名前について、トカゲなのに「ヘビ」という単語が入っていて混乱してしまいそうですが、蛇に似ている見た目で、愛くるしい姿をしていることから「愛蛇(かなへび)」とついたそうです。
ニホンカナヘビの飼育方法
ニホンカナヘビの餌
与える餌について
ニホンカナヘビは小さな昆虫を食べます。
野生下では、自分の口に入る大きさの様々な昆虫を食べますが、飼育下においては以下のような人工で繁殖された餌を与えると良いでしょう。
この中でもおすすめなのが、ヨーロッパイエコオロギとミルワームです。
サイズ感がニホンカナヘビにぴったりです。
野生で捕まえてきた昆虫を与えても良いですが、寄生虫などのリスクがあるので推奨しません。
餌の頻度
餌の頻度はベビー、ヤングサイズのカナヘビであれば、毎日与えることをおすすめします。
アダルトサイズであれば、2、3日に1回程度で問題ないでしょう。
1度に与える量は、カナヘビが餌を食べなくなるまでです。
ケージ内の温度や湿度
温度設定
国産の爬虫類なので、あまり厳密に温度管理は気にする必要はありません。
しかし、あまりにも暑すぎる、寒すぎると命の危険があるので止めましょう。
おおよそ25度前後をキープしていれば、安全に飼育することができると思います。
となると夏場と冬場はエアコンの使用が必須ですね。
あとバスキングスポットと呼ばれる一部だけ温度が高い場所を用意する必要があります。その部分だけ35度くらいに設定してあげます。
バスキングスポットについては、後ほど照明器具の項目で詳しく説明します。
湿度設定
湿度は50%〜くらいを目安にしたいですね。
冬以外はあまり湿度を気にしなくて良いと思います。国産の爬虫類なので、その日の自然な湿度に合わせていれば問題ないです。
ただし、日本の冬場はかなり乾燥するので、湿度対策が必要です。
自動霧吹き機を使用したり、赤玉土という湿度多く含む床材を使用したりする方法があります。
水分補給
水は毎日の霧吹きで与えても良いですし、水入れを置いて水を飲んでもらう方法があります。
水入れを置く場合は、毎日水を交換してあげましょう。
個人的には毎日の霧吹きで与える方法が楽なのでおすすめです。
ケージ内の清掃
ニホンカナヘビは土、砂、木材系の床材を使用するので、1ヶ月、2週間に1回程度床材の半分、もしくは全部を交換してあげましょう。
交換しない場合、糞尿によって床材にばい菌が繁殖するので不衛生です。
ニホンカナヘビ飼育に必要なアイテム
ケージ
カナヘビは身体のサイズは小さいですが、動きが非常に早いので、大きめのケージを用意してあげる必要があります。
最低でも長さ60cm以上のケージを用意してあげましょう。
もし多頭飼いする場合ですが、2匹までなら60cmで問題ないです。ただし、3匹以上飼育する場合は90cmあると良いですね。
よって、飼育に適しているのは60cmか90cmのケージですね。
以下、筆者おすすめのケージです。生体の飼育数を考えつつお選びください。
GEX グラステラリウム
こちらのケージは爬虫類飼育に特化した飼育ケージで、こちらを購入しておけばまず間違いない代物です。
本当におすすめです。
■60cmはこちら
■90cmはこちら
ガラス水槽
観賞魚の飼育などに使用される水槽がおすすめです。
水槽という名前がついていますが、基本的にどんな生き物の飼育に適していると思います。
難点は手前に扉がついていないので、ニホンカナヘビを捕まえるときに上から掴むような形になってしまいます。
ニホンカナヘビは上から掴まれると、天敵の鳥に襲われるときと同じ気持ちになるため、生体にとってストレスとなってしまいます。
しかし、手前に扉がついていない分、鑑賞性はかなり高いのでおすすめではあります。
一長一短ですね。
照明器具
ニホンカナヘビは昼に活動するトカゲなので、照明器具が必要です。
必要なライトは以下の2種類。
・紫外線ライト
・バスキングライト
紫外線ライト
ニホンカナヘビに紫外線ライトは必須のアイテムです。
使用しなければクル病という病気にかかってしまいます。注意してください。
以下のような紫外線ライトおすすめです。
また紫外線ライトは上記の電球だけでは使えないので、スタンドも一緒に購入する必要があります。
紫外線ライトにつけるスタンドはカバーがついているタイプがおすすめです。
なぜなら、紫外線ライトが飼育者の目に入らないので、目に優しいです。
バスキングライト
バスキングライトは、ケージ内の一部に高い温度のある場所を作り出すことができるライトです。温度設定の項目で説明した内容ですね。
バスキングライトを使用すると、バスキングスポットにニホンカナヘビが集まってきて、日光浴を行います。
よって、バスキングスポットには紫外線ライトと合わせるように使用することをおすすめします。
またバスキングライトはワット数によって熱さがことなります。
ワット数が高ければ高いほどライトは熱くなります。注意。
あくまでも参考ですが、ケージサイズごとでおすすめのワット数のバスキングライトを紹介します。
■ケージサイズ60cmにおすすめのバスキングライト
■ケージサイズ90cmにおすすめのバスキングライト
またバスキングライトも紫外線ライトと同様に取り付けスタンドも一緒に購入しましょう。
バスキングライトのスタンドはカバーなしでも問題ありません。
床材
ニホンカナヘビに使用する床材は、言ってしまえば一般的に爬虫類飼育でおすすめされている床材であれば、なんでも良いと思います。
個人的には、ヤシガラを使うのが良いかなと思います。オーソドックスな床材なので。
1つだけ注意ですが、野外で採取してきた土を使用するのは絶対にやめましょう。
寄生虫やダニが存在しているので、衛生上よくありません。他の爬虫類を飼育している場合、その爬虫類に移してしまうリスクもあるので、必ず市販の床材を使用してください!
シェルター
ニホンカナヘビが隠れて身を隠す場所が必要なので、シェルターをケージ内に入れてあげましょう。
ウェットシェルター
おすすめはウェットシェルターと呼ばれるシェルターです。
シェルターの上部に水をためることで、シェルター内だけ湿度が高くなる機能があります。
このシェルターを使用すれば、冬場の乾燥対策にもなりますね!
もし見た目があまり好みでなければ、以下のようなシェルターをおすすめします。
コルクシェルター
コルクシェルターはより自然の見た目に近いシェルターで、鑑賞性にこだわる方にとてもおすすめです。
ただし、ウェットシェルターのような湿度対策の効果はついていません。
岩場
バスキングスポットに岩場を置いてあげると、岩場がない場合より、温度上昇の効果が見込めます。
絶対必要ではありませんが、あるとニホンカナヘビの日光浴が捗ります。
上り木
ニホンカナヘビは結構木に登ったりする習性があります。
ケージ内に流木などを入れてあげると、気を登る姿が見れて楽しいですよ。
なくても問題ないですが、個人的には流木を入れてみてほしいです!
餌皿
餌を与えるとき、ケージ内にコオロギやミルワームを放ってしまうと、餌虫が床材の中に隠れてしまってニホンカナヘビが餌を見つけられなくなる可能性があります。
なので、こういった爬虫類専用の餌皿を購入し、その中に餌虫を入れて与えましょう。
水を入れる皿
水分補給の項目でお話しましたが、水を与える方法は、毎日の霧吹きで水を与えるか、水入れを置くかの2パターンです。
もし水入れを使う場合は、爬虫類用の水入れが販売されていますので、こちらを使うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ニホンカナヘビは簡単に外で捕まえられるトカゲですが、せっかく飼育しようと思ったなら、今回紹介したようなしっかりとした環境で飼育してあげるととても楽しいですよ!
では。